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東京外国語大学舩田クラーセン(船田クラーセンさやか)の公式ブログです。アフリカ・市民社会(NGO)・環境関係のイベントや授業、耳寄り情報を流しています。特に、アフリカに関心を寄せる学生の皆さん必読情報を満載しています。 ************************ *************** 現在、朝日新聞Web版(アサヒ.コム)に記事を連載中。 「魅惑大陸アフリカ」「モザイクアフリカ」のページ をご覧ください。【連載】変わりゆくアフリカ最前線   http://www.asahi.com/international/africa/mosaic/ *********************************** ** This is an Official Blog Site of Sayaka FUNADA-CLASSEN,Associate Professor of Tokyo University of Foreign Studies (TUFS). The following info. is about events & classes on Africa, Civil Society (NGOs), Environmental issues. English/Portuguese sites are not yet available... Sorry, but please study Japanese!
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ドイツの田舎というと風力発電。というほど、風力発電機はドイツの風景に馴染んで
いる。しかも、意外に回っていないものも多く、こんなんで発電できているんだろうか
と心配になるほどである。

が、もっと心配になるのは、太陽発電。「ドイツの冬=雨か雪」というほど天気が悪い
のに、最近急速に屋根にパネルを見ることが増えてきた。自然エネルギーを使った
発電がこれほど普及しているのも、法律によって電力会社が強制的に高い価格で
これらの電力を買うからだと言われている。農家にとっても、土地をただ遊ばせて
おくよりも、風力発電機を設置するほうが、投資につながるのである。


とはいえ、あなどるなかれ。これほど恵まれていない条件での発電であっても、
一国全体となると世界トップクラスの発電量となる。まさに、チリも積もればなん
とか。海に囲まれた日本なら、沖合いに風力発電機を大量に設置すれば、あっ
という間に必要な発電量は確保できそうだが・・・。いつも「技術」を問題にして
「無理」とされる。「技術立国」「ものづくり大国」がこれでは情けない。

そういっているうちに、太陽光発電でも、ドイツ・スペインに抜かされてしまい、
世界一を誇った太陽電池技術も世界的に見て見劣りのするものになりつつあ
った。(世界的に主流かした薄膜に投資しなかったなど)サミットで福田総理が
急遽太陽発電を重視したため、なんとか方向転換が始まりつつあるが。

オバマ次期大統領は、米国の経済復興のため、次世代エネルギー分野への
投資を大々的に行うという。それは彼や民主党が単に「緑」だからではない。
そこに将来起こりうる社会・経済の構造転換と経済的メリットを見ているから
である。

とはいえ、アウトバーン(速度制限のない高速道路)を走りながら、先進国
ドイツの矛盾も目の当たりにする。「エコドライブ」という言葉がどこぞやに
吹き飛ぶようなスピード。時速160キロは当たり前。ここはF1レース会場かと
思うほど早い。200キロもざら。いくら二酸化炭素を排出していようが、これだ
けはやめる気がないらしい。「自動車産業もアウトバーンがあるからこそ、
ドイツは自動車産業の世界の中心であり続けられる」などと言っているらしい。

ぷんぷん怒って窓の外を見ると、そこには十字架と大きく引き伸ばされた
恋人や家族の笑顔の写真が。????ポスターのように見えるが、なぜ?
なんと、アウトバーンで速度を出しすぎて起こった事故でなくなった人たち
の写真を遺族の許可を得て、ポスターにしてあちこちに貼り、警告していると
いう。その笑顔があまりに無邪気で、美しく、心に響くものがある。「なるほど」
でも、まだ腑に落ちない。
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プロフィール
HN:
舩田クラーセンさやか
性別:
非公開
自己紹介:
舩田クラーセンさやか
東京外国語大学 外国語学部 准教授
(特別活動法人)TICAD市民社会フォーラム 副代表

専門は、アフリカにおける紛争と平和の学際的研究。
モザンビークをはじめとする南東部アフリカの調査・
研究に従事。大学では、ポルトガル語・アフリカ地域
研究・紛争と平和を教える。

1993年よりNGO活動に積極的に関わり、援助改革、
アフリカと日本をつなぐ市民活動に奔走。

国際関係学博士(2006年 津田塾大学)
国際関係学修士(1995年 神戸市立外国語大学)

-1994年、国連モザンビーク活動(ONUMOZ)で国連ボラン ティアとして選挙支援に携わる。
-1996年、和平後のパレスチナ、ボスニア・ヘルツェゴヴィナで政府派遣選挙監視団に参加。
-1995年、阪神淡路大震災時のボランティアコーディネイター(神戸市中央区)
-2000年より、モザンビーク洪水被害者支援ネットワーク(モザンビーク支援ネットワークに改称)設立、代表を務める。
-2002年、「食糧増産援助を問うネットワーク(2KRネット)」設立に関わる。
-2004年より、(特別活動法人)TICAD市民社会フォーラム 副代表に就任。
-2007年8月より、TICAD IV・NGOネットワーク(TNnet) 運営委員に就任。

単著『モザンビーク解放闘争史~モザンビーク現代政治における「統一」と「分裂」の起源を求めて』御茶ノ水書房 2007年
(日本アフリカ学会 研究奨励賞<2008年度>受賞)

共著 The Japanese in Latin America, Illinois University Press, 2004.
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