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東京外国語大学舩田クラーセン(船田クラーセンさやか)の公式ブログです。アフリカ・市民社会(NGO)・環境関係のイベントや授業、耳寄り情報を流しています。特に、アフリカに関心を寄せる学生の皆さん必読情報を満載しています。 ************************ *************** 現在、朝日新聞Web版(アサヒ.コム)に記事を連載中。 「魅惑大陸アフリカ」「モザイクアフリカ」のページ をご覧ください。【連載】変わりゆくアフリカ最前線   http://www.asahi.com/international/africa/mosaic/ *********************************** ** This is an Official Blog Site of Sayaka FUNADA-CLASSEN,Associate Professor of Tokyo University of Foreign Studies (TUFS). The following info. is about events & classes on Africa, Civil Society (NGOs), Environmental issues. English/Portuguese sites are not yet available... Sorry, but please study Japanese!
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春爛漫ですね。このコーナーさぼってたので、久しぶりに書きます。
日照時間も増え、我が家のソーラークッカー(海とわたしの手作り。材料はアルミ
箔と段ボールのみ!詳しくは、エコ生活のコーナーの過去ログを)も大活躍。昨日
は5リットルのお湯を大体80度ぐらいまで作れました。屋根の上のソーラーパネル
も大活躍でクラーセンのシャワーはガスを使わずにまかなえました。

そして、私の自転車通勤も栄えある70回を越えました。(数えてないけど!)
春の自転車通勤は初めてで、あまりに美しい野川沿いの景色に幸せを感じます。
最初は25分かかっていたのに、今は15分に短縮です。

そして、真冬の最中に育てていた野菜たちも一気に大きくなって、我が家のサラダ
や野菜炒めは畑の野菜で賄えるようになりました。

そんな私の努力を学生の皆さんも応援してのことか、追いコンでは種をプレゼント
してくれました!頑張るぞ!(でも、5月に来るとき、雑草抜きよろしくね・・・)

そして、最近ではスローライフが近所に知られるところとなり、昨日の食卓は
近所や子供のお友達のお宅からの提供物が並ぶことに・・・。庭の野菜を使っ
たサラダに、静岡に帰っていた方のお土産の桜エビに、隣の家の竹やぶから
来た筍料理に、隣の家の糠漬けに、たけるクンのおばあちゃんからのイチゴ!

やめられない深大寺生活です。
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ドイツの田舎というと風力発電。というほど、風力発電機はドイツの風景に馴染んで
いる。しかも、意外に回っていないものも多く、こんなんで発電できているんだろうか
と心配になるほどである。

が、もっと心配になるのは、太陽発電。「ドイツの冬=雨か雪」というほど天気が悪い
のに、最近急速に屋根にパネルを見ることが増えてきた。自然エネルギーを使った
発電がこれほど普及しているのも、法律によって電力会社が強制的に高い価格で
これらの電力を買うからだと言われている。農家にとっても、土地をただ遊ばせて
おくよりも、風力発電機を設置するほうが、投資につながるのである。


とはいえ、あなどるなかれ。これほど恵まれていない条件での発電であっても、
一国全体となると世界トップクラスの発電量となる。まさに、チリも積もればなん
とか。海に囲まれた日本なら、沖合いに風力発電機を大量に設置すれば、あっ
という間に必要な発電量は確保できそうだが・・・。いつも「技術」を問題にして
「無理」とされる。「技術立国」「ものづくり大国」がこれでは情けない。

そういっているうちに、太陽光発電でも、ドイツ・スペインに抜かされてしまい、
世界一を誇った太陽電池技術も世界的に見て見劣りのするものになりつつあ
った。(世界的に主流かした薄膜に投資しなかったなど)サミットで福田総理が
急遽太陽発電を重視したため、なんとか方向転換が始まりつつあるが。

オバマ次期大統領は、米国の経済復興のため、次世代エネルギー分野への
投資を大々的に行うという。それは彼や民主党が単に「緑」だからではない。
そこに将来起こりうる社会・経済の構造転換と経済的メリットを見ているから
である。

とはいえ、アウトバーン(速度制限のない高速道路)を走りながら、先進国
ドイツの矛盾も目の当たりにする。「エコドライブ」という言葉がどこぞやに
吹き飛ぶようなスピード。時速160キロは当たり前。ここはF1レース会場かと
思うほど早い。200キロもざら。いくら二酸化炭素を排出していようが、これだ
けはやめる気がないらしい。「自動車産業もアウトバーンがあるからこそ、
ドイツは自動車産業の世界の中心であり続けられる」などと言っているらしい。

ぷんぷん怒って窓の外を見ると、そこには十字架と大きく引き伸ばされた
恋人や家族の笑顔の写真が。????ポスターのように見えるが、なぜ?
なんと、アウトバーンで速度を出しすぎて起こった事故でなくなった人たち
の写真を遺族の許可を得て、ポスターにしてあちこちに貼り、警告していると
いう。その笑顔があまりに無邪気で、美しく、心に響くものがある。「なるほど」
でも、まだ腑に落ちない。
連れの仕事がない。そりゃそうだろう。ヨーロッパの製造業を得意先としたビジネス
コンサルタントに仕事がある方がおかしいご時世になってしまった。トヨタの生産・
マネージメント手法を教える仕事だが、そのトヨタもまた収益が7割減という状況。
11月に入っていた大きな仕事はキャンセルとなり、我が家にもサブプライム・ショ
ックが押し寄せてきた。このままでは、あと2-3か月で私だけの収入でやっていか
ねばならない・・・。(卒業したばかりの商社で働く元ゼミ生の収入より低いのに。)

とはいえ、実体経済と金融のかい離を嘆いてきた連れのこと。この事態は見越し
ていたため、今は80年に一回の大恐慌と、100年に一度の指導者(オバマ)を
朝から晩までインターネットでウォッチすることに情熱を傾けている様子。わが夫
ながら、やはり変わっている。

しかし、収入は途絶えた上に、この円安。しかも私の安月給に家のローン。とても
これでは生活ができない・・・・と思ったのか、急に「エコ(環境)によくエコ(お財布
に優しい)」路線を爆進しだした。少しでも太陽が出ると、ソーラークッカーで御湯
を沸かし、太陽が出るまでシャワーを控え(我が家はパッシブソーラーシステムで
お湯を沸かす)、ついにストーブの使用もずいぶん減らすようになりつつある。

が、一番燃えているのが、庭づくり。とはいっても、作業するのは何故か私。彼は
励ますのが仕事と思っている。役に立たん!

勢いよく種を撒いたのは良かったが、畑スペースが足りない。が、竹はもう切って
くれないという。残るは駐車場の余分なスペース。昔からソバ屋の駐車場だったた
め、石だらけ・土は堅い。なぜかそこだけは、造園業者を入れて石を撤去してもらう
という!なんという無駄!!!押し問答が続き、閃いた。

そうだ。今日は近所の子供たちが我が家に遊びに来る日。一緒に楽しく「石拾い競争」
をすればいいんだ!ということで、どんどん子どもが集まり、最後は6人の子供たちで

30分でこんなにも、石を集めてくれました。

先週末、子供たちと暗闇でまいた種も、寒さに負けず(シート被せたからだけど)、なん
とか芽が出た。週末はついに間引きと植えかえ。果たして、晩秋に植えて収穫できて、
家計は助かるんだろうか。うーーん。大いなる疑問が・・。

さっそく間引き、植えかえをしてみたが、どうも我が子は「間引き」の概念を理解するのが
難しいよう。「小さい子も生きてるんだよ!」と怒られっぱなし。なんとか今夜の手巻き寿司
の「カイワレ大根」にすることで同意をもらったが、夕方部屋に入ってみると・・・・こんな可
愛いものを作っていた。本人いわく、「ひとつだけは救いたかった」。う~。泣けるね。


環境に優しい生活をしようと思い立った人の最初のチャレンジは、自分の「惰性=さぼり癖」
と思われているが、実は「パートナー」ではないか・・・と密かに確信している。

子どもは最も柔軟でかつ、環境に優しい生活への取り組みを楽しむことが多い。
問題は、「親」・「夫」である。

「親」はさすがに何十年も同じやり方で生きてきたので変えようがない。私たち夫婦は、母の
家に3人で暮らしていたことがあったが(アフリカの母系集団マクア人方式で暮らしてみた)
、暮らし始めた当初、母の「非Ecoぶり」に何度驚き、衝突したことか・・・。有機野菜も、「野
菜の皮についてる土にうんちがついてるからヤダ!」と不思議な理由で拒否反応を起こして
いた。(お母さん、今時肥だめ使ってる農家多分ないよ。)そんな母も何故か「布おむつ」に
は大いに賛同してくれ、「天気の良い朝に、布おむつを干す瞬間になんだか幸せ感じる」と言
って手伝ってくれたものだった。(最近、日本も母系化していて、「さざえさん一家」のような
家族も増えているらしい。)

居候の身としては大きな顔もできず、また人生の先輩でもある「親」を変えようというのは失
礼かもと思いなおし、目をつぶることにした。問題は、「夫君」である。一緒に暮らしているし、
フリーランスのビジネス・コンサルタントで家で仕事をする連れがどういう生活を送るかによ
って、我が家のエコ度は大きく変わる。

ペレットを岡山から買う(カーボンフットプリントを信じてない)、あったかくてもストーブをつ
ける、どこに行くにも車が手放せない・・・など既に紹介したとおり、悩みはつきない。

と思っていたら、彼は変わった!直接のきっかけは、栃木の半農x半パパのお宅にお邪
魔したことだ。元自動車整備士、タンザニアで協力隊を経験したその方は、今は子育てを
しながら農業をされており、自分たちで食べる分、近所に販売する分を作っている。「地産
地消(地元で生産し地元で消費する)」を目指している彼の説明には、説得力があり、また
彼の作る料理があまりに美味しかったので、影響を受けやすい夫がコロリと考えを変えた。
(妻が口を酸っぱくして何度も言っても効果ないんですね。やっぱり)

数日後、夫君。いきなり、大事な大事な「竹ちゃん」を切り始めた。
(慣れない仕事に血まみれになって・・)



そして、今まで竹に覆われていて諦めていた庭に畑のスペースが出現!
さらに、栃木から来てもらった半農x氏に何を植えるか指導してもらうと、俄然やる気が
湧いたのか、どこを掘っても竹の根っこだらけだったのを、根性で切って、コンポストの
土を盛り、畑が完成!「野菜早く植えてよ!」とワクワクして頼む彼ですが・・・知らない
んですか?今、11月なんですが。
これから冬に向かうんですが・・・。つまり、野菜って冬に植えるもんじゃないんだけど。



いや、ここでこのままにしては、あっという間にまた竹藪に戻ってしまうし、その時には
また「竹もいいもんだよね」となる可能性大。あわてて、子供たちと緑化センターに行っ
て、11月でも蒔けるホウレンソウやわさび菜、小松菜の種を購入。近所の子供を総動
員して、なんとか種まき終了。しかし、急に寒くなってきた。はたして発芽するんだろうか。

なお、連れが畑づくりに燃え理由には、①ロールモデル(特に、同性の。栃木と山梨で
素敵な男性たちに出会った)を見たこと、②サブプライムローン問題で欧州経済に陰り
が出て、仕事がなくなって、出費が抑えられることは何でもやろうという意欲が出たこと、
が挙げられる。

「夫」を変えたいと思っているあなた。この①と②をやれば、きっと変えられます。
(たぶんね。)
今日で自転車通勤10日目。これまで歩いてみたのですが片道45分を40分に縮められ
たものの、さすがに授業が始まると9時の授業には間に合わない。

ということで、自転車購入。雨続きでなかなか自転車出勤が実現しなかったものの、よう
やく快晴。これで10日目になりました。が、慣れない秋風に当たりすぎたのか、先週は3
日目でダウン。風邪で寝込んでしまいました。

 今朝の出勤様子。

それにしても、今まで自動車での送り迎え「往復x2=16キロ」は本当に環境にまずかった。
16キロx10日間=160キロ分の二酸化炭素排出制限に成功。
この調子で頑張ります。ガソリン代も高くなったし、自転車代金1万4千円も回収できそう。
しかし、大学の駐輪場を恥ずかしながら初めて目撃。


こんな感じで奥のほうに放置自転車らしき自転車が山積。
おそらく卒業していった学生が放置してしまったのだろう。どこの大学でも見かける風景だけ
れど、これらの自転車・・・・もったいない。

なんとか再活用できないものか・・・。自転車盗難登録があるからなかなか難しいが、入学時
に卒業後放置される自転車は大学所有物とするとか一筆とるのは無理だろうか。
留学生や近隣の大学に通いたい学生などにぜひこの放置自転車活用の道を開いてあげたいなあ。

段ボールと料理用アルミホイールでソーラークッカー作成。
子供と二人で合計3時間で完成。

http://solarcooking.org/plans/default.htm
で最も簡易のものの設計図をプリントアウトして、カレンダーの裏紙
で実寸大の型紙をつくり、段ボールをチョキチョキ。



料理用のアルミをテープとボンドでくっつけて出来上がり。


翌日早速、太陽が出ている時間に鍋に水と卵をいれてラップで
くるむ。どうやら、耐熱性のプラスチック袋でないといけないらしい
が我が家にそれが見当たらず・・・。


1時間後、ラップでくるまれた鍋は触れないほどの熱さに。
ラップのしたからは蒸気も発生。


2時間後・・・しかし、ゆで卵はまだ温泉卵状態でした・・・。
やはり、ラップが駄目だったのか。
ガスで5分だけ追い炊きをしてゆで卵完成。
いつもよりとっても美味、と家族は慰める。


実は、我が家は煮炊きの際は、最初の5分ー10分だけガスコンロを使い、
後は・・・・鍋を保温する形でじっくりと調理します。このほうがご飯もカレー
も断然美味しい。

カレーやおでんが翌日のほうが美味しいのにはわけがあったのです。
最近は便利なものがあって、コンロでの調理→その後の保温を効果的に
するための「真空保温鍋」がある。THERMOS製のシャトルシェフ。
これはこれで非常に便利なものなのだが・・・。



どうしてか、昔のやり方に戻ってしまう今日この頃。
つまり・・・・



10分焚いた後、タオルでくるんで保温調理するやり方にもどってしまった。
おそらくその理由は、シャトルシェフ用のなべが気に入らないから。
家はご飯は全部土鍋で炊いているので、どうしてもサイズが合わない。



それで、いつまでも原始的なやり方を続けてしまっている。宝の持ち腐れとは、
このこと。シャトルシェフ・・・かなり高かったが、これははっきり言って無駄な
出費だった。

Simple is the best.

ソーラークッカーのほうはまだまだ実験中のはずが、雨続きでなかなか威力
発揮ならず。


今日の徒歩出勤にかかった時間は36分!4分記録を縮めました。

さて、冬が近づきつつある中、我が家のCO2の最も大きな部分を
占める「ペレットストーブ」の燃料「白ペレット」が見つかりました。
今まで外国産の木の白ペレットを岡山から取り寄せていたので
費用的にもカーボンフットプリント的にも、これが一番の問題でした。
NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク(BIN)のメーリスで
質問したらすぐに泊さんからお返事が。
http://www.npobin.net/

やはり埼玉県にありました。
http://www.tokyopellet.jp/
しかし、「白ペレット」で探していたから見つからなかったよう。
「ホワイトペレット」だったんですね。

さっそく連れに報告。喜ぶかと思いきや、「僕は岡山の業者が好き
だから」「・・・・」。「好き」「嫌い」の問題なんですね…。

気を取り直して、やっとたどり着いた研究室で「お気に入り」の
タンザニア有機紅茶でも飲もうとパックを開けたら・・・なかった。
いつかお茶ソムリエでもなろうかと思うほどのお茶好きの私として
は、これはショック。

ゼミ生が2年前の学園祭で大量に仕入れた「わかちあいプロジェクト」
というフェアトレードをしているNGOの紅茶、これほど美味しい紅茶
はなかなかないと思っていたのです。

早速、「わかちあいプロジェクト」のページで、この紅茶の産地を見る。
http://www.wakachiai.com/shop/tea/tanzania.html
うん。素晴らしい。

しかし、注文ページの下のほうにマラウィの紅茶の紹介が。
「これぞアフリカの味」というキャッチ付き。
「これぞアフリカの味の紅茶」ってどんな味なんだろう・・・。
つい「生産者情報」を確認すると・・・・なんという美しい農園&宿泊施設
http://www.satemwa.com/accommodation/

まず「アフリカの味」を試してみよう。
ブログを読んでいるのか、連れが「今年の冬もストーブ焚くから」と宣言。
ああ、今から先が思いやられる。

もう一つ「エコ内紛ネタ」が「竹」。4年前、引っ越してきたとき竹は数本あった
だけ。それが、今数えてみると・・・途中で断念・・・、少なく見積もっても100本
近く・・・。なぜ?

この写真は今日の写真。(これでも日曜日にさんざん喧嘩して10本近く
間引いてもらった後)。実家の父にもらったたった2本の竹が2年でこの
調子。世界で一番発育が早い植物といわれている竹もすごいが、ここは
かつての「生ゴミちゃん」を育てていたところ。栄養もたっぷりなんでしょう。


おかげでこの真上にOfficeスペース(といっても2畳ほど)を持つ連れは、
「竹のカーテンに」夏場の眩しくて暑い太陽を遮ってもらい、快適だそう。

しかし、竹の成長スピードは猛烈で、隣の領域にも拡大しつつある。
しかも、庭中、竹だらけで、どんどん家に迫ってくるし、狭い庭だけに檻の中
にいるような圧迫感。「素晴らしい庭になったねええ」と感嘆する連れの横で、
「もっと菜園のスペースがほしい・・・。第一、竹ばっかりの庭って・・・」の
一言がいけなかった。

最近は「二酸化炭素は温暖化の原因ではない説」を熱心に学習中の
彼なのに、「竹のCO2吸収力は植物で一番」と防戦。
確かに、竹の二酸化炭素吸収力は世界的に認められている。
ここは、我慢するしかないのか・・・・。

しかし、間引くのは必要というところまでは同意してもらった。が、間引いた竹の
使い道が今度は問題に。まさか燃えるゴミで出すわけにもいかないし、コンポスト
には硬すぎるし・・・。竹の箸をつくるったって、何百・何千つくれてしまいそう。
竹炭をつくるのが一番だと思うのだけれど、この東京でどうやって?
いや、待てよ。近所のソバ屋向けに竹の箸を作るのはなかなか良いアイディアかも!

今週の連休は竹箸づくりに近所の子供たちと挑戦しよう。
(どうなるかはお楽しみ)

ところ変わってアフリカ。
某製紙企業がアフリカに進出するというので、パーティで話をした。
ユーカリを植えるという。ユーカリは色々問題も多いと聞く。
竹は使えないのか聞いてみた。

「アフリカの竹は細いから紙には使えません」
「????」
「そんなことないですよ。太い竹沢山見たことあります」
「いえ、アフリカの竹は細いです。」
そんな押し問答の末、とにかく「竹はなし」だそうな。

諦めの悪い私は、モザンビークに着いて最初に行ったのが、大学キャンパス。
あそこには立派な竹藪があった。
あった。あった。竹の子ちゃん。


立派な太い竹がたくさん群生中。
「あるじゃない!」
ザンビアでも竹藪発見。しかも、かなり太い竹だった。

ザンビアのあるコミュニティに行ったところ、調理のための薪や炭作りのために
木を切らざるを得ないが、森が減少している。どうしたら良いだろう・・・。という
話が頻繁に出た。

あるじゃない!ソーラークッカーが。
そして、竹が!
と思うのだけれど、押しつけてもいかん。ということで、まずはこちらでお勉強中。



我が家の竹戦争からなんとかしないとね。

我が家では、生ゴミは「生ごみちゃん」と呼ばれ大切にされている。
エセ・ベジタリアン(魚は食べる)の我々としては、野菜や果物、茶がら
の残りの処理はエコ生活での死活問題。
当然ながら燃やすのも、電気で動く生ゴミ処理機もダメ。
ということで、「土・雑草・生ゴミ」のコンポストづくりにもう8年も取り組ん
できた。今は3つのコンポスト容器を使いまわしている。



EMも試した。EMとは「有用微生物群」のこと。
http://www.emro.co.jp/


しかし、においがたまらなくて断念。
今はもっぱら、「ミミズ君」と「ぬか」を活用。
それにしても、我が家のミミズ君は蛇のように太くて長い。
子供と見つけては、コンポストに入れてあげているせいか、
栄養満点。是非一度激写をと待ち構えているが、これがなかなか難しい。

家でよく学生のパーティがあるが、ゼミ生たちも慣れたもの。
最初は生ゴミがバケツに入ることにかなり抵抗があったよう。
でも、後で判明したことは、学生の抵抗の最大は「生ゴミちゃん」ではなかった。
なんと、「うてなちゃん」だった。

「うてなちゃん」とは?
「生ゴミちゃん」の隣にうつっている台所用せっけんのこと。
天ぷらなどの廃油を固めてつくっている再生品。
これがめっぽう汚れに強い。

石鹸でお皿を洗うというコンセプトに、化学物質に慣れた学生には抵抗感が
すごいそう。勿論、油汚れはペーパーでふき取ってからなのだが・・・。

しかし、そういうゼミ生の中からも、いつの間にか、環境社会学を志す学生
が出てくる。アフリカを学びにゼミに入ったのに、お皿を石鹸で洗っているの
に驚いてそこからライフスタイルと環境の問題に関心が移った人も。

こちらが教えようと思わないことにこそ、学生は食いつくのだなあ、と実感。
そういえば、私もそういう学生だった。

「アフリカ」と「エコ」。
関係にないように見えて、つながっているのかも。


食べるものまで気を使っても、移動手段を考えなけれ
ば二酸化炭素は減らせない・・・。しかも、運動らしい
運動は高校の時以来していない。

美容と健康、地球と家計のため、車で10分、12キロ
を歩くことにした。しかし、気温はすでに30度を超えて
いる上、お昼のお弁当をつくていたらすでに10時半。

しかし、野川沿いを歩くので、風が気持ちいい。
ここのところ、都市でのヒートアイランド現象が深刻化し
ている。水の道を確保すること、ビルからの廃熱を抑え
るための屋上緑化、小学校の校庭を芝生化することが
東京都では考えられている。
http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/heat/torikumi.htm




野川ぞいの涼しさを感じれば、なるほど。
しかし、ジョギングする人も厚さのあまりない。
そんなとき、こんな看板が。妙にリアルでついパチリ。



出勤のはずが、お散歩になてきた。三鷹の小学校は
芝生化まだされていないようだ。

野川沿いは自然だけでなく、実は沢山の歴史資料の宝庫。
縄文時代(弥生だっけ?)の古墳があったり、古民家が残っている。
中でも、お勧めは水車つきの旧農家。



かつては、このあたり一帯にたくさんの水車つき農家が
あったという。



しかし、終戦後、水の流れが変えられたこともあり、また時代の
流れで次々に取り壊し。なお、終戦直後はこのあたりいったいに
アメリカ占領軍が基地をおいていた。
今は、調布飛行場になっている。



その跡地に、武蔵野公園が。湖の向こうに大学が
見える。後少し!



ここも米軍の跡地・・・。近くにはアメリカンスクールがある。
考えるものがありますが、ひとまず到着した喜びでいっぱい。
前回より2分早く着きました。寄り道しての2分だから、次回は
35分で踏破を目指します。


鹿児島出身の母の影響か、夏になると苦いものを食べない
と調子が出ない。日本にいるときは1週間に1回はゴーヤを
食べるが、一番好きなのは生のゴーヤをかじることときて
いるから始末が悪い。

こうなると二酸化炭素排出量の問題以前に、フレッシュさと
無農薬が重要となり、家庭菜園で一番やりたかったのがこ
のゴーヤ。暑いところでしかならないと思われていた時代が
嘘のように、あるいは温暖化で暑くなりすぎてか、よく育つ。








念願の丸かじり後は、家族のためソーメン&ゴーヤチャンプルを。
暑い夏にはこれが一番。なんでも、小学校の給食でもゴーヤチャンプルが
出たという。一郷土料理が、全国区になったという実感がある。

日本はいいが、夏をほとんどアフリカで過ごす私には、ゴーヤが身近に
ないのは死活問題。しかし、あるいんです。似たものが。それが、カカナ。
学術的になんという植物か分からないけど、これなしには私のアフリカ
は終わらないといっていいほど。カカナにピーナツ、ヤシの実を混ぜて
シチューを作ります~。アア、食べたい。



環境の話でした。
庭で採れたゴーヤを使った調理。
炒める時間を少なくするために、薄く切っておくのがこつ。


来年の種も採れました。
(しかし、この種を見て「おいしそう~」と手を伸ばした
連れ。石より堅そうな種だというのに。恐るべし)

人はいつ「エコ」に目覚めるのか?
ということに何かこれといった答えはないだろう。
私は・・・というと、おそらく自然に恵まれた京都の海、兵庫の山奥で
育ったことが原因だと思われる一方、一緒に育ったはずの姉妹は
「エコさのカケラ」もない。ので、定かではない。

よくドイツの方と結婚されたからですよね、と言われる。(ときに、
アフリカにのめり込んでいるから、アフリカ人と結婚していると
思われることもある。)が、心外である。なにせ、腕は車のハンドル、
足は車輪じゃないか、というぐらい「Door to Door」な人だから。
そのくせ、昨夜は雷と大雨だというのに、「これから走ってくる」。

(子供が、「パパ~死なないでええ!と泣いて抱きつき、私は
「雨と汗だらけの足で拭いたばかりの無垢の床を汚さないで!」
と言い放ち、諦めたよう。どちらが効果的だったか・・・想像に。)

話はそれたが、ドイツがエコ先進国であることは間違いない。
しかし、実家の母が、燃えるゴミに古いお皿を粉々にしてこっそり
入れたままゴミ収集車に持っていかそうとして、目を点にしてい
ると、「あら?間違ってた?お皿だってもとは土から出来てるか
らね!」とウィンクしたのには、心底驚いた。

ドイツの父はそんな母の出すゴミを後からチェックして回り、一生
懸命分別してはため息をついている。内心、そのおかげで彼は
94歳である現在もピンピンしているのだと思っている。そんな彼も
隣の家の枯葉が自分の敷地内にたまると、はいて集めて・・・・
そして隣の家の庭にぶちこんだりしている。何故知ってるかって?
それを観察していた向かいのおじさんが、証拠写真を撮って、
メールで送ってくれたから。なんというご近所さん。恐るべしドイツ
の皆さん。

だから(という結論もすごいが)、ドイツに生まれたからといって、
エコであるわけではない。エコライフのいいところは、思いついた
瞬間に実践できること。エレベーターは使わない、ペットボトル飲料
を買うのではなく水筒を持参する、マイハシ持参など。

私のエコも気まぐれなものであるが、もっと恒常的なエコを目指し
たいと思っていた。と同時に、やせがまんするだけじゃなくって、
楽しめて、気持ちよく、しかも節約につながること、が目標であった。
そこで導入したのが、太陽熱を使ってお湯を沸かし、部屋を暖め、
暑い時は冷風を取り入れ、熱風を排出するというOMソーラー。

http://omsolar.jp/  (OMソーラー協会)


前日は快晴。翌日朝でもこんなに温かい。
冬以外は快晴であれば夜も朝も太陽熱でお湯が使える。

OMのOは面白い、Mはもったいないという嘘みたいな本当の話。
何より、OMソーラー協会の分権的な組織形態が気に入った。
技術はどんどん加盟工務店などと共有し研修もする。建築資材も
自然派素材をスタンダードとしている工務店も多く、一から説明し
たり、ぼったくられる心配がない。国産の木材を使っている点も
気にいった。

今年は洞爺湖サミットの影響もあり、地球温暖化や気候変動に
注目が集まった。もっとも二酸化炭素を排出していないにもかかわ
らず、最も大きな影響を受けるアフリカに関わっている身としては
旗振り役を務めなければならない。

ということで、低炭素社会の一員となるべく、努力してきた。
日本の二酸化炭素排出量は家庭のものが増えているという。その
大半はお風呂用のお湯を沸かす際と冷暖房で使われるという。

我が家では、OMシステムを使うことで、これはクリアできている。
(雨の日が困りものだけれど・・・。)また断熱はうち断熱ではあるもの
の(ドイツは外断熱で有名)、古新聞をセルロース状にしたものを壁に
入れているため、断熱効果はかなりある。試験的にやってもらったの
でかなりやすくついた。(窓も2重ガラス。防犯機能つき。)

月のガス・電気代も合計しても家族3人で9000円弱ほど。国民世帯
平均が1万6670円なので、半分とまでは言わないもののかなり少ない。

とはいえ、冬の寒い日には、木質ペレットストーブが役に立つ。
ペレットストーブはまだ日本に多くないが、まきストーブより効率が良
い上に、間伐材が使えるので、日本で放置されている森林保全には
大きなポテンシャルがある燃料である。木が成長する際に酸素を出す
ので、ゼロエミッションである。問題は、日本でペレットストーブを扱う
企業も少なく、一般に知っている人が少ないこと。これまで安かったは
ずの灯油ストーブが、石油価格の高騰により割高になった今こそ、
ペレットストーブに切り替えを!

http://www.o4510bank.com/
(ペレットストーブを紹介する日本エコグリーンネットワーク)

問題は、夫のこだわりでペレットを岡山から仕入れていること・・・。
輸送費だけで1冬32000円。ペレット購入費が18000円。
しめて5万円なり。輸送費の問題だけでなく、輸送に二酸化炭素が
出てしまう。近場のペレットを購入しようとしているが、「あそこの白
ペレットでないと機械が壊れる」とのこと。ほんとかよ?!と思って、
いつか確かめてやろうと思いつつ、現在に至ってしまった。これを
関東地域から購入出来れば一石二鳥。

しかし、まだハードルが。エコライフには、家族の理解と賛同、協力が
不可欠としみじみ思うことが。我が家には幸いエアコンがないので、
エアコンをつけるかどうかでは喧嘩にはならない。2年間はストーブも
なかったので喧嘩になりようがなかった。あのときは、朝4時に起きて
論文を書いていたので、毛布をかぶって、お茶のためにお湯をわかし
て暖を取っていた。

しかし、ストーブがあればあるで、ついつけてしまう。(夫が)
ストーブをつけるのは基本的に雨と曇りの日だけで良いほど暖かいの
に、寒い寒いといってはすぐストーブをつけてしまうので、消すかつける
かで毎日喧嘩・・・。せめて、家の中で半そで半ズボン、素足をやめれば
十分あったかいのに、「家の中で厚着するなんて、ヨーロッパ人にはたえ
られない!」と文化を持ちだしてくる。じゃあ、あの2年はなんだったんだ!

とケンカはこれぐらいにし、ストーブ関係のお金を足しても、年間15万円
が我が家の光熱費なので、国民平均より5万円安いことになる。つまり、
3分の2。10年で50万円だが、うう、これでは満足できない。夫を変える
ことが一番の近道。が、変われと言って変わるような人でもなく、やはりペ
レットの購入先をなんとかするしかない・・・。そう心に誓った。

さて、家庭で使う二酸化炭素を減らす方法で、恒常的な排出源に「食料」
がある。遠くから輸入するものを食べる、肉を食べる(飼料がほとんど輸入
のため。また二酸化炭素や有害ガスを大量に排出する他、放牧地を増やす
ためにアマゾンの森が切られている)と、二酸化炭素を多く排出することに
なる。これを、フードマイレージという。

http://www.food-mileage.com/

ということで、95年からベジタリアンに、以前から国産の有機野菜を中心
に食してきた。大地を守る会は、原発や遺伝子組み換えにも反対している
し、一早くフードマイレージの問題にも取り組んできた。生産者と消費者を
つなぐという何より重要な役割を果たしている。しかも、この野菜は非常に
美味しい。在来種も守っているという点で、素晴らしい活動をしている。

http://www.daichi.or.jp/

ただし、宅配ということもあり、また価格が安いというわけでもないため、
葉物はフレッシュさがほしいところ。ということで、今年は菜園に挑戦。

家族としては、住・食は頑張っている方かもしれない。
しかし、まだまだ開拓すべき領域がある。
また、家を出ると、とっても課題となっているものがある。
それは、「移動」・・・。

日常的には、職場に車で送ってもらっている(つまり、車で10分の距離
を2往復している計算)。というと、「羨ましい!」とすぐ言われるのだが、
これが苦痛。自由に移動できないことが歯がゆい。しかし、我が家から
公共交通手段であるバスで職場に行こうとするとゆうに1時間はかかる。
10分か1時間か・・・・。しかもバスは来るときと来ないときがある。

また、我が家の移動の多さは尋常ではない。
飛行機!を使わねばいけないところに行っている・・・。
多分、それは変えられないだろう。アフリカに船で行く・・・ことは不可能で
はないが、仕事にならない。

ということは、毎日の移動をなんとかするしかない。
他に何かできることはあるんじゃないか。

あれほど忙しかったアフリカ開発会議と洞爺湖サミットの時期を乗り越え、
家族で取り組める楽しいエコ生活の限界に・・・・喧嘩ばかりではなく・・・
挑戦というのが、今回の趣旨。

既にかなり少ないにもかかわらず、どこまで二酸化炭素を減らせるか。
お楽しみに。












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プロフィール
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舩田クラーセンさやか
性別:
非公開
自己紹介:
舩田クラーセンさやか
東京外国語大学 外国語学部 准教授
(特別活動法人)TICAD市民社会フォーラム 副代表

専門は、アフリカにおける紛争と平和の学際的研究。
モザンビークをはじめとする南東部アフリカの調査・
研究に従事。大学では、ポルトガル語・アフリカ地域
研究・紛争と平和を教える。

1993年よりNGO活動に積極的に関わり、援助改革、
アフリカと日本をつなぐ市民活動に奔走。

国際関係学博士(2006年 津田塾大学)
国際関係学修士(1995年 神戸市立外国語大学)

-1994年、国連モザンビーク活動(ONUMOZ)で国連ボラン ティアとして選挙支援に携わる。
-1996年、和平後のパレスチナ、ボスニア・ヘルツェゴヴィナで政府派遣選挙監視団に参加。
-1995年、阪神淡路大震災時のボランティアコーディネイター(神戸市中央区)
-2000年より、モザンビーク洪水被害者支援ネットワーク(モザンビーク支援ネットワークに改称)設立、代表を務める。
-2002年、「食糧増産援助を問うネットワーク(2KRネット)」設立に関わる。
-2004年より、(特別活動法人)TICAD市民社会フォーラム 副代表に就任。
-2007年8月より、TICAD IV・NGOネットワーク(TNnet) 運営委員に就任。

単著『モザンビーク解放闘争史~モザンビーク現代政治における「統一」と「分裂」の起源を求めて』御茶ノ水書房 2007年
(日本アフリカ学会 研究奨励賞<2008年度>受賞)

共著 The Japanese in Latin America, Illinois University Press, 2004.
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