東京外国語大学舩田クラーセン(船田クラーセンさやか)の公式ブログです。アフリカ・市民社会(NGO)・環境関係のイベントや授業、耳寄り情報を流しています。特に、アフリカに関心を寄せる学生の皆さん必読情報を満載しています。
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現在、朝日新聞Web版(アサヒ.コム)に記事を連載中。
「魅惑大陸アフリカ」「モザイクアフリカ」のページ
をご覧ください。【連載】変わりゆくアフリカ最前線
http://www.asahi.com/international/africa/mosaic/
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This is an Official Blog Site of Sayaka FUNADA-CLASSEN,Associate Professor of Tokyo University
of Foreign Studies (TUFS).
The following info. is about events & classes on
Africa, Civil Society (NGOs), Environmental issues.
English/Portuguese sites are not yet available...
Sorry, but please study Japanese!
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昨夜遅くにドイツの義父母から電話があった。93歳と81歳。なんと、一晩中アメリカ
大統領選のニュースを見続けていたという。感激のあまり電話したという彼らに、心
温まるものを感じた。
私たち家族がオバマ候補に注目したのは多分1年ほど前のこと。連れがスピーチをU-Tube
で聞いて感動したといって、「御父さんはケニア人」ということで私も注目するようになった。
しかし、その時点では、まあ無理だろうと思っていた。まあ、何せアメリカの選挙。世界の
今後に関係あるといえ、私たちに選挙権はないのだし。その時はかなりシニカルな対応だ
ったように思う。
が、子供が熱で学校を休んだとき、家で二人でU-Tubeで色々なものを観ていた(家には
テレビがない)。ふと思いついて、オバマのスピーチを聞いた。民主党の大統領候補選の
分岐点となったニューハンプシャーの予備選での勝利スピーチである。ただ「変化」を繰り
返しているだけと批判されてきたスピーチだが、「変化」を期待する人がこれほどいて、実
際に政治の中枢を変える流れの中にこのような候補者がいるという事実に驚き、単純に
感銘を受けた。http://jp.youtube.com/watch?v=Fe751kMBwms
「自分の手で社会を国を変えられる」・・・その実感を、日本の何人の人が持っているだろ
うか?若い人ですら夢を持つことを躊躇う社会に、この社会はなってしまった。「何も変え
ることなんてできないさ」というニヒリズムが、社会全般に渦巻いている。「政権交代前夜」
とメディアは煽り、実際に政権が交代するかもしれないが、社会に生きる草の根の一人
一人にその実感はない。
今日、アメリカの選挙が終わった。オバマ候補の圧勝。そして、彼のスピーチを家族で聞
いた。確かに、合衆国社会は本当に変わるのか・・・これからが正念場である。
でも、草の根の一人一人が「変化」に掛けて努力をし続けた結果のこの勝利に、アメリカ
の市民社会の強さを感じる。(選挙戦に使われた巨額のお金はあまりにもったいないが・)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/us_elections_2008/7710079.stm
オバマの勝利は、「変化」というスローガン以上に、このような「一人一人の政治参加」、
「参加を通じての変化の主体に皆がなりえること」をMass(数えきれないほどの人々)に
実感させた点にあると思う。
ひるがえって、日本。私たちは、「政治への参加意識」をどれほど持っているだろうか?
「政治は政治家の専売特許」と考えてないだろうか?日本が駄目になったのを、単に政
治家と官僚のせいにしていないだろうか?一人一人ができること、もっとないだろうか。
オバマ・ソングというのを子どもと見つけて聴いた。タイトルはズバリ、「YES WE CAN」。
http://jp.youtube.com/watch?v=SsV2O4fCgjk
そのすぐ後に、「No, We Can't」という歌を見つけた。前者の裏番で、マケイン候補が
オバマ陣営に対して「No, You Can't」と非難キャンペーンをしていたのにかこつけたも
のである。これがかなり面白い。
http://jp.youtube.com/watch?v=gI7WwY4a9ro
私たちもいつの間にか、「No, We Can't」の世界に入り込んでいないだろうか。
そんなことを考えながら、終えた一日だった。
大統領選のニュースを見続けていたという。感激のあまり電話したという彼らに、心
温まるものを感じた。
私たち家族がオバマ候補に注目したのは多分1年ほど前のこと。連れがスピーチをU-Tube
で聞いて感動したといって、「御父さんはケニア人」ということで私も注目するようになった。
しかし、その時点では、まあ無理だろうと思っていた。まあ、何せアメリカの選挙。世界の
今後に関係あるといえ、私たちに選挙権はないのだし。その時はかなりシニカルな対応だ
ったように思う。
が、子供が熱で学校を休んだとき、家で二人でU-Tubeで色々なものを観ていた(家には
テレビがない)。ふと思いついて、オバマのスピーチを聞いた。民主党の大統領候補選の
分岐点となったニューハンプシャーの予備選での勝利スピーチである。ただ「変化」を繰り
返しているだけと批判されてきたスピーチだが、「変化」を期待する人がこれほどいて、実
際に政治の中枢を変える流れの中にこのような候補者がいるという事実に驚き、単純に
感銘を受けた。http://jp.youtube.com/watch?v=Fe751kMBwms
「自分の手で社会を国を変えられる」・・・その実感を、日本の何人の人が持っているだろ
うか?若い人ですら夢を持つことを躊躇う社会に、この社会はなってしまった。「何も変え
ることなんてできないさ」というニヒリズムが、社会全般に渦巻いている。「政権交代前夜」
とメディアは煽り、実際に政権が交代するかもしれないが、社会に生きる草の根の一人
一人にその実感はない。
今日、アメリカの選挙が終わった。オバマ候補の圧勝。そして、彼のスピーチを家族で聞
いた。確かに、合衆国社会は本当に変わるのか・・・これからが正念場である。
でも、草の根の一人一人が「変化」に掛けて努力をし続けた結果のこの勝利に、アメリカ
の市民社会の強さを感じる。(選挙戦に使われた巨額のお金はあまりにもったいないが・)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/us_elections_2008/7710079.stm
オバマの勝利は、「変化」というスローガン以上に、このような「一人一人の政治参加」、
「参加を通じての変化の主体に皆がなりえること」をMass(数えきれないほどの人々)に
実感させた点にあると思う。
ひるがえって、日本。私たちは、「政治への参加意識」をどれほど持っているだろうか?
「政治は政治家の専売特許」と考えてないだろうか?日本が駄目になったのを、単に政
治家と官僚のせいにしていないだろうか?一人一人ができること、もっとないだろうか。
オバマ・ソングというのを子どもと見つけて聴いた。タイトルはズバリ、「YES WE CAN」。
http://jp.youtube.com/watch?v=SsV2O4fCgjk
そのすぐ後に、「No, We Can't」という歌を見つけた。前者の裏番で、マケイン候補が
オバマ陣営に対して「No, You Can't」と非難キャンペーンをしていたのにかこつけたも
のである。これがかなり面白い。
http://jp.youtube.com/watch?v=gI7WwY4a9ro
私たちもいつの間にか、「No, We Can't」の世界に入り込んでいないだろうか。
そんなことを考えながら、終えた一日だった。
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プロフィール
HN:
舩田クラーセンさやか
性別:
非公開
自己紹介:
舩田クラーセンさやか
東京外国語大学 外国語学部 准教授
(特別活動法人)TICAD市民社会フォーラム 副代表
専門は、アフリカにおける紛争と平和の学際的研究。
モザンビークをはじめとする南東部アフリカの調査・
研究に従事。大学では、ポルトガル語・アフリカ地域
研究・紛争と平和を教える。
1993年よりNGO活動に積極的に関わり、援助改革、
アフリカと日本をつなぐ市民活動に奔走。
国際関係学博士(2006年 津田塾大学)
国際関係学修士(1995年 神戸市立外国語大学)
-1994年、国連モザンビーク活動(ONUMOZ)で国連ボラン ティアとして選挙支援に携わる。
-1996年、和平後のパレスチナ、ボスニア・ヘルツェゴヴィナで政府派遣選挙監視団に参加。
-1995年、阪神淡路大震災時のボランティアコーディネイター(神戸市中央区)
-2000年より、モザンビーク洪水被害者支援ネットワーク(モザンビーク支援ネットワークに改称)設立、代表を務める。
-2002年、「食糧増産援助を問うネットワーク(2KRネット)」設立に関わる。
-2004年より、(特別活動法人)TICAD市民社会フォーラム 副代表に就任。
-2007年8月より、TICAD IV・NGOネットワーク(TNnet) 運営委員に就任。
単著『モザンビーク解放闘争史~モザンビーク現代政治における「統一」と「分裂」の起源を求めて』御茶ノ水書房 2007年
(日本アフリカ学会 研究奨励賞<2008年度>受賞)
共著 The Japanese in Latin America, Illinois University Press, 2004.
東京外国語大学 外国語学部 准教授
(特別活動法人)TICAD市民社会フォーラム 副代表
専門は、アフリカにおける紛争と平和の学際的研究。
モザンビークをはじめとする南東部アフリカの調査・
研究に従事。大学では、ポルトガル語・アフリカ地域
研究・紛争と平和を教える。
1993年よりNGO活動に積極的に関わり、援助改革、
アフリカと日本をつなぐ市民活動に奔走。
国際関係学博士(2006年 津田塾大学)
国際関係学修士(1995年 神戸市立外国語大学)
-1994年、国連モザンビーク活動(ONUMOZ)で国連ボラン ティアとして選挙支援に携わる。
-1996年、和平後のパレスチナ、ボスニア・ヘルツェゴヴィナで政府派遣選挙監視団に参加。
-1995年、阪神淡路大震災時のボランティアコーディネイター(神戸市中央区)
-2000年より、モザンビーク洪水被害者支援ネットワーク(モザンビーク支援ネットワークに改称)設立、代表を務める。
-2002年、「食糧増産援助を問うネットワーク(2KRネット)」設立に関わる。
-2004年より、(特別活動法人)TICAD市民社会フォーラム 副代表に就任。
-2007年8月より、TICAD IV・NGOネットワーク(TNnet) 運営委員に就任。
単著『モザンビーク解放闘争史~モザンビーク現代政治における「統一」と「分裂」の起源を求めて』御茶ノ水書房 2007年
(日本アフリカ学会 研究奨励賞<2008年度>受賞)
共著 The Japanese in Latin America, Illinois University Press, 2004.
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