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東京外国語大学舩田クラーセン(船田クラーセンさやか)の公式ブログです。アフリカ・市民社会(NGO)・環境関係のイベントや授業、耳寄り情報を流しています。特に、アフリカに関心を寄せる学生の皆さん必読情報を満載しています。 ************************ *************** 現在、朝日新聞Web版(アサヒ.コム)に記事を連載中。 「魅惑大陸アフリカ」「モザイクアフリカ」のページ をご覧ください。【連載】変わりゆくアフリカ最前線   http://www.asahi.com/international/africa/mosaic/ *********************************** ** This is an Official Blog Site of Sayaka FUNADA-CLASSEN,Associate Professor of Tokyo University of Foreign Studies (TUFS). The following info. is about events & classes on Africa, Civil Society (NGOs), Environmental issues. English/Portuguese sites are not yet available... Sorry, but please study Japanese!
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モザンビークが浜松町駅からすぐにあるアフリカ・レストラン「カラバッシュ」
にて開催中です。

土曜日に、オープニング・レクチャーをモザンビーク大使と一緒にやって
きました。十数名ぐらいかなあと思っていたところ、かなり多くの方に参加
いただいて嬉しかったです。しかし、不思議な客層。かなり年配の方々、
中年男性、若い女性がメインのお客さんでした。年配の方々は退職後の
世界旅行で変わった所を探してアフリカ旅行にはまった人たち?中年男性
の皆さんは、仕事で行く人・行った人?若い女性たちはアフリカ好き?

いずれにせよ、企画した道祖神(アフリカ専門旅行会社)の意図がどうで
あれ、モザンビーク大使たちがどれほど煌びやかな宣伝をしたかったかと
も気にすることなく、私は「モザンビークのお化け話」をしたものだから、
多分、いや確実に冷や汗をかかせてしまいましたね。

しかし、数十回はしたことがある講演・レクチャーの経験で、「お化け」や
「ハート」の重要性を話したのは始めてのことだったように思います。さすが
に、時速300キロで夜空を飛ぶお化けの墓荒らしの話にはお客さんも引い
ていたようですが・・・私がいいたかったことは、「行った・見た・食べた」では
もはや旅というのは不十分であること。また、「知った、考えた」だけでは
理解に近づけないこと。そこに、「触れ合った、感じた」がないと!ということ
でした。

通常この「触れ合った、感じた」の「感じた」は、「感激した」とか「喜び」とか
「嬉しかった」というものを指すようですが、元来天邪鬼の私はそういう予想
されたものだけでは飽き足らないのです。というか、「喜び」「嬉しさ」だけだった
ら高校時代のアメリカでのホームステイでも十分インパクトのある体験だと思う
のです。

しかし、わざわざアフリカのしかもモザンビークくんだりまで行くのであれば、
やはり「自分との関わりを痛切に問い直されて苦しい」「傷に触れたことによっ
て心が揺さぶられた」という経験をしてほしいと思うのです。だから、日本で
モザンビークが一般の人に知られるきっかけとなった「戦争」の話を中心に
してみました。これから訪問する方々が出会うであろう人々はそんな話はし
ないだろう(モザンビークは忘れることによって前に進もうとした国だから)、
けれども現在のモザンビーク社会の根底にはこれらの戦争と逞しく蘇って
きた人びとの力があることを忘れないでくださいね、と締めくくりました。

とはいえ、そこまでは容易ではないかも。そこで手っ取り早い方法として、
「怪談」を聞きまくるという手法も紹介してみました。唖然とする大使たちを尻
目に、怪談話に花咲かせてしまったら、クロージングで大使から

「ご心配なく!モザンビークは安全・安心なところです!もう戦争も終わり、
平和を大切にしている国です!(お化けはいませんとは言われなかったの
で面目は丸つぶれにはなりませんでしたが!)」と念押しされてしまった。

終わった後、会場にいたモザンビークの人たちからやたら握手を求められ
まくりました。どっちの意味にも取れるのですが、大使からはご褒美?(ある
いは???)に、モザンビーク・ビールをおごっていただきました。その後す
ぐ、飛行機で関西に飛ばなければならず、その後の松山からお越しの皆さん
の太鼓やお話が聞けなかったのが無念です。

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プロフィール
HN:
舩田クラーセンさやか
性別:
非公開
自己紹介:
舩田クラーセンさやか
東京外国語大学 外国語学部 准教授
(特別活動法人)TICAD市民社会フォーラム 副代表

専門は、アフリカにおける紛争と平和の学際的研究。
モザンビークをはじめとする南東部アフリカの調査・
研究に従事。大学では、ポルトガル語・アフリカ地域
研究・紛争と平和を教える。

1993年よりNGO活動に積極的に関わり、援助改革、
アフリカと日本をつなぐ市民活動に奔走。

国際関係学博士(2006年 津田塾大学)
国際関係学修士(1995年 神戸市立外国語大学)

-1994年、国連モザンビーク活動(ONUMOZ)で国連ボラン ティアとして選挙支援に携わる。
-1996年、和平後のパレスチナ、ボスニア・ヘルツェゴヴィナで政府派遣選挙監視団に参加。
-1995年、阪神淡路大震災時のボランティアコーディネイター(神戸市中央区)
-2000年より、モザンビーク洪水被害者支援ネットワーク(モザンビーク支援ネットワークに改称)設立、代表を務める。
-2002年、「食糧増産援助を問うネットワーク(2KRネット)」設立に関わる。
-2004年より、(特別活動法人)TICAD市民社会フォーラム 副代表に就任。
-2007年8月より、TICAD IV・NGOネットワーク(TNnet) 運営委員に就任。

単著『モザンビーク解放闘争史~モザンビーク現代政治における「統一」と「分裂」の起源を求めて』御茶ノ水書房 2007年
(日本アフリカ学会 研究奨励賞<2008年度>受賞)

共著 The Japanese in Latin America, Illinois University Press, 2004.
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