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東京外国語大学舩田クラーセン(船田クラーセンさやか)の公式ブログです。アフリカ・市民社会(NGO)・環境関係のイベントや授業、耳寄り情報を流しています。特に、アフリカに関心を寄せる学生の皆さん必読情報を満載しています。 ************************ *************** 現在、朝日新聞Web版(アサヒ.コム)に記事を連載中。 「魅惑大陸アフリカ」「モザイクアフリカ」のページ をご覧ください。【連載】変わりゆくアフリカ最前線   http://www.asahi.com/international/africa/mosaic/ *********************************** ** This is an Official Blog Site of Sayaka FUNADA-CLASSEN,Associate Professor of Tokyo University of Foreign Studies (TUFS). The following info. is about events & classes on Africa, Civil Society (NGOs), Environmental issues. English/Portuguese sites are not yet available... Sorry, but please study Japanese!
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公開講座(アフリカ紛争論1218日)の学生からの質問・コメント
への回答が
小峯茂嗣さん(アフリカ平和再建委員会事務局長)から
届きました。是非お読みください。

 

ウガンダ北部紛争、子ども兵士問題について

「続きはこちら」をクリック

 

映画について

Q.彼らの「ビッグなプロジェクト」とは何だったのか?

A.映画の題名である「Invisible Children」という団体を設立しま
した
http://www.invisiblechildren.com/home.php)。映画上映
の収益、
DVDの売上、寄付をもとに、ウガンダのこども支援活動
を行っています。
 

Q.この映画がアメリカで反響があって何か変わったか?「知る」こ
とが紛争にどういう影響があるのか?

A.映画の冒頭でアメリカの青年が、「メディアが僕らの世界観を作
る」と言っていました。私たちは主に新聞、テレビといったメディ
アから世界のことを知りますが、ウガンダ紛争のように大きくは取
り上げられないものも数多くあります。では取り上げられない物事
とは無意味で無価値なことなのでしょうか?人の命という点ではイ
ラクもウガンダも重みに変わりはありません。でもメディアに多く
出るイラクには莫大な金や関心が向き、ウガンダにはいかない。
「知らせる」作業はその不公正の是正方法の一つともいえます。そ
してそれによって知った人たちの力で、紛争停止のための圧力を作
るという動きを起こせます。スーダンのダルフール紛争については
アメリカの俳優のジョージ・クルーニーが紛争への関心喚起を行い
つつ、自身が現地を視察し、難民支援に多額の寄付をし、政府や国
際機関に紛争停止を働きかけるようになりました。誰もができるこ
とではないですが、知らせる、広める活動が、そういう人を動かし、
より大きな力にすることもできるという可能性を秘めているのだと
思います。


Q.子ども兵士が強制結婚させられる目的は?

A.指揮官などの身の回りの世話から性的はけ口などのため。反政
府軍だけでなく、政府軍の中でも確認されている。
 

Q.なぜ反政府軍は街には子どもをさらいに来ないのか。

A.町だとこっそりと見つからないように誘拐することは村に比べ
て困難なため。

Q.他国の介入は必要だと思うが、その国が自分たちでどうにかし
ようと思わないと、本当にこの問題が解決することはないので
はないか?

A.外国の軍事介入は一時的に戦闘を収めることはできますが、
根本的に解決するには、当該国を含む紛争当事者が取り組むこ
とが大事なのはそのとおりです。ただ当事者を交渉につかせる
ための外からの介入というか関与というものはあり、具体的に
はノーベル平和賞を受賞したアハティサーリ氏のような調停
者の存在があり得ます。

Q.LRAの目的は何なのか?

A.当初の目的は政権打倒でしたが、長期化するにつれ、その政治
的目的は薄れ、
LRAという組織と勢力圏を維持するために戦
っているという状況です。

Q.ウガンダ南部の人たちは、北部紛争をどう思っているのか?

A.人によって差はあると思いますが、他人事のように思っている
人が多いようです。また民族的に低く見ているというところも
あります。

Q.ナイトコミューター(病院などで寝に来る子供たち)の家に親
はいるのか?

A.基本的におります。親がいなくて町に来るわけではないので。

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プロフィール
HN:
舩田クラーセンさやか
性別:
非公開
自己紹介:
舩田クラーセンさやか
東京外国語大学 外国語学部 准教授
(特別活動法人)TICAD市民社会フォーラム 副代表

専門は、アフリカにおける紛争と平和の学際的研究。
モザンビークをはじめとする南東部アフリカの調査・
研究に従事。大学では、ポルトガル語・アフリカ地域
研究・紛争と平和を教える。

1993年よりNGO活動に積極的に関わり、援助改革、
アフリカと日本をつなぐ市民活動に奔走。

国際関係学博士(2006年 津田塾大学)
国際関係学修士(1995年 神戸市立外国語大学)

-1994年、国連モザンビーク活動(ONUMOZ)で国連ボラン ティアとして選挙支援に携わる。
-1996年、和平後のパレスチナ、ボスニア・ヘルツェゴヴィナで政府派遣選挙監視団に参加。
-1995年、阪神淡路大震災時のボランティアコーディネイター(神戸市中央区)
-2000年より、モザンビーク洪水被害者支援ネットワーク(モザンビーク支援ネットワークに改称)設立、代表を務める。
-2002年、「食糧増産援助を問うネットワーク(2KRネット)」設立に関わる。
-2004年より、(特別活動法人)TICAD市民社会フォーラム 副代表に就任。
-2007年8月より、TICAD IV・NGOネットワーク(TNnet) 運営委員に就任。

単著『モザンビーク解放闘争史~モザンビーク現代政治における「統一」と「分裂」の起源を求めて』御茶ノ水書房 2007年
(日本アフリカ学会 研究奨励賞<2008年度>受賞)

共著 The Japanese in Latin America, Illinois University Press, 2004.
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