東京外国語大学舩田クラーセン(船田クラーセンさやか)の公式ブログです。アフリカ・市民社会(NGO)・環境関係のイベントや授業、耳寄り情報を流しています。特に、アフリカに関心を寄せる学生の皆さん必読情報を満載しています。
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現在、朝日新聞Web版(アサヒ.コム)に記事を連載中。
「魅惑大陸アフリカ」「モザイクアフリカ」のページ
をご覧ください。【連載】変わりゆくアフリカ最前線
http://www.asahi.com/international/africa/mosaic/
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This is an Official Blog Site of Sayaka FUNADA-CLASSEN,Associate Professor of Tokyo University
of Foreign Studies (TUFS).
The following info. is about events & classes on
Africa, Civil Society (NGOs), Environmental issues.
English/Portuguese sites are not yet available...
Sorry, but please study Japanese!
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今東京で公開中のWar Danceが評判を呼んでいる。すでにこのブログでも紹介したが、
子ども兵についての映画で、映画としても非常に良い出来だという。
http://africaclass.blog.shinobi.jp/Entry/110/
で、本題のユッスー・ンドゥールの映画。「魂の帰郷」である。
奴隷として世界に散ったアフリカの人たちと共に海を渡ったアフリカの音楽を求めて彼が
世界を歩く、「音楽ロードムービー」だそうだ。2月14日にシアターN渋谷で公開。
http://www.alcine-terran.com
明日の米川正子さんのコンゴについての講演会にあわせて、連続映画上映会を大学で
開催した。Lord of WarとBlood Diamondだ。前者は武器商人、後者はダイヤ商人の話
で、アフリカの紛争地がメインの舞台である。
映画としてどうという評価をし始めると長くなりそうなんで(中学生から映画クラブに入って
いたほどの映画好きなんで)、武器とタイヤの話だけ。しかし、レオ様効果か、後の映画の
方が圧倒的人気。
冷戦崩壊後の世界でだぶついた武器がアフリカに流入して、紛争を悪化させた話について
は有名である。学生たちも、松本仁一さんの名著『カラシニコフ』を読んでよく知っていた。
問題は、武器の輸出国の大半が国連安保理の常任理事国だという事実を知らなかったと
いうこと。そうなんです。世界の紛争に平和をもたらすことにおいて圧倒的に重要な役割を
果たすべきこれらの理事国こそ、世界の紛争をバクアップしているという矛盾。
日本は武器を製造・輸出しない(原則では・・・いろいろありますが)国として、この点は大きな
アピールポイントである。猪口邦子議員(あのお衣装で有名になってしまった元少子化大臣)
が議員になる前、軍縮会議の委員長として大きな役割を果たしたことはあまり知られていな
いかもしれない。が、アフリカの小型武器規制運動に取り組む市民社会機関の中には、彼
女の議長ぶりに感銘を受けたという人も多かった。その後も国連での議論は続き、先日ブロ
で紹介したとおり大きな前進があった。
http://africaclass.blog.shinobi.jp/Category/19/
一方のダイヤ。キンバリープロセスによって、「紛争ダイヤ(血のダイヤ)」と呼ばれる紛争
地のダイヤ取引は規制されることになった。が、本当に止まっているか・・・というと油断でき
ない。それ以上に、ダイヤ以外の資源が、紛争を継続させる資源として紛争当事者たちに
使われている。
コンゴ東部のコルタンは有名であるが、そのほかにも「木材」などが「紛争資源(Conflict
Resource)」として取引されている。そこに、映画でも描かれているように、所謂「先進国」
がどれほど関わっていることか。もちろん、最近は中国の存在も大きい。コンゴしかりであ
る。が、携帯やPCに不可欠なコルタンの問題は私たちの問題でもある。自分たちの消費
生活の裏側にある紛争に、目を向けなければならない。
子ども兵についての映画で、映画としても非常に良い出来だという。
http://africaclass.blog.shinobi.jp/Entry/110/
で、本題のユッスー・ンドゥールの映画。「魂の帰郷」である。
奴隷として世界に散ったアフリカの人たちと共に海を渡ったアフリカの音楽を求めて彼が
世界を歩く、「音楽ロードムービー」だそうだ。2月14日にシアターN渋谷で公開。
http://www.alcine-terran.com
明日の米川正子さんのコンゴについての講演会にあわせて、連続映画上映会を大学で
開催した。Lord of WarとBlood Diamondだ。前者は武器商人、後者はダイヤ商人の話
で、アフリカの紛争地がメインの舞台である。
映画としてどうという評価をし始めると長くなりそうなんで(中学生から映画クラブに入って
いたほどの映画好きなんで)、武器とタイヤの話だけ。しかし、レオ様効果か、後の映画の
方が圧倒的人気。
冷戦崩壊後の世界でだぶついた武器がアフリカに流入して、紛争を悪化させた話について
は有名である。学生たちも、松本仁一さんの名著『カラシニコフ』を読んでよく知っていた。
問題は、武器の輸出国の大半が国連安保理の常任理事国だという事実を知らなかったと
いうこと。そうなんです。世界の紛争に平和をもたらすことにおいて圧倒的に重要な役割を
果たすべきこれらの理事国こそ、世界の紛争をバクアップしているという矛盾。
日本は武器を製造・輸出しない(原則では・・・いろいろありますが)国として、この点は大きな
アピールポイントである。猪口邦子議員(あのお衣装で有名になってしまった元少子化大臣)
が議員になる前、軍縮会議の委員長として大きな役割を果たしたことはあまり知られていな
いかもしれない。が、アフリカの小型武器規制運動に取り組む市民社会機関の中には、彼
女の議長ぶりに感銘を受けたという人も多かった。その後も国連での議論は続き、先日ブロ
で紹介したとおり大きな前進があった。
http://africaclass.blog.shinobi.jp/Category/19/
一方のダイヤ。キンバリープロセスによって、「紛争ダイヤ(血のダイヤ)」と呼ばれる紛争
地のダイヤ取引は規制されることになった。が、本当に止まっているか・・・というと油断でき
ない。それ以上に、ダイヤ以外の資源が、紛争を継続させる資源として紛争当事者たちに
使われている。
コンゴ東部のコルタンは有名であるが、そのほかにも「木材」などが「紛争資源(Conflict
Resource)」として取引されている。そこに、映画でも描かれているように、所謂「先進国」
がどれほど関わっていることか。もちろん、最近は中国の存在も大きい。コンゴしかりであ
る。が、携帯やPCに不可欠なコルタンの問題は私たちの問題でもある。自分たちの消費
生活の裏側にある紛争に、目を向けなければならない。
しかし、この映画、撮影地はモザンビークだった。紛争が終わってまだ十分な年月が経
過していないシエラレオネでは撮影ができなかったからだ。かといって、あんなシーン、
モザンビークで撮るのもどうかと思う。とはいえ、植民地時代にエッフェルが建てた首都
の鉄道の駅がホテルになっていたのには驚いた。そして、私が通ったBagamoyo通り(
港近くのコロニアルなシャレた建物が並んでいる通りで、文化資料館がある。夜は売春
通りとなるが)が銃撃戦の戦場に・・。飛ぶ飛ぶは砲弾が。
この映画の撮影中、街中のほとんどのホテルがおさえられて大変だったという。先日
某新聞社の記者の人が取材でホテルの予約を入れようと思ったら、次の映画の撮影
でホテルが取れない事態に。モザンビーク人の友人の息子(映画助監督)もすっかり
ハリウッドの若者風になってしまい、いいのか悪いのか・・・。携帯3つを矢継ぎ早にあ
やつり、私が目を点にしていると、大きくウィンク。うーん。私あんたが中学校のときか
ら知ってるんですけど…。
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プロフィール
HN:
舩田クラーセンさやか
性別:
非公開
自己紹介:
舩田クラーセンさやか
東京外国語大学 外国語学部 准教授
(特別活動法人)TICAD市民社会フォーラム 副代表
専門は、アフリカにおける紛争と平和の学際的研究。
モザンビークをはじめとする南東部アフリカの調査・
研究に従事。大学では、ポルトガル語・アフリカ地域
研究・紛争と平和を教える。
1993年よりNGO活動に積極的に関わり、援助改革、
アフリカと日本をつなぐ市民活動に奔走。
国際関係学博士(2006年 津田塾大学)
国際関係学修士(1995年 神戸市立外国語大学)
-1994年、国連モザンビーク活動(ONUMOZ)で国連ボラン ティアとして選挙支援に携わる。
-1996年、和平後のパレスチナ、ボスニア・ヘルツェゴヴィナで政府派遣選挙監視団に参加。
-1995年、阪神淡路大震災時のボランティアコーディネイター(神戸市中央区)
-2000年より、モザンビーク洪水被害者支援ネットワーク(モザンビーク支援ネットワークに改称)設立、代表を務める。
-2002年、「食糧増産援助を問うネットワーク(2KRネット)」設立に関わる。
-2004年より、(特別活動法人)TICAD市民社会フォーラム 副代表に就任。
-2007年8月より、TICAD IV・NGOネットワーク(TNnet) 運営委員に就任。
単著『モザンビーク解放闘争史~モザンビーク現代政治における「統一」と「分裂」の起源を求めて』御茶ノ水書房 2007年
(日本アフリカ学会 研究奨励賞<2008年度>受賞)
共著 The Japanese in Latin America, Illinois University Press, 2004.
東京外国語大学 外国語学部 准教授
(特別活動法人)TICAD市民社会フォーラム 副代表
専門は、アフリカにおける紛争と平和の学際的研究。
モザンビークをはじめとする南東部アフリカの調査・
研究に従事。大学では、ポルトガル語・アフリカ地域
研究・紛争と平和を教える。
1993年よりNGO活動に積極的に関わり、援助改革、
アフリカと日本をつなぐ市民活動に奔走。
国際関係学博士(2006年 津田塾大学)
国際関係学修士(1995年 神戸市立外国語大学)
-1994年、国連モザンビーク活動(ONUMOZ)で国連ボラン ティアとして選挙支援に携わる。
-1996年、和平後のパレスチナ、ボスニア・ヘルツェゴヴィナで政府派遣選挙監視団に参加。
-1995年、阪神淡路大震災時のボランティアコーディネイター(神戸市中央区)
-2000年より、モザンビーク洪水被害者支援ネットワーク(モザンビーク支援ネットワークに改称)設立、代表を務める。
-2002年、「食糧増産援助を問うネットワーク(2KRネット)」設立に関わる。
-2004年より、(特別活動法人)TICAD市民社会フォーラム 副代表に就任。
-2007年8月より、TICAD IV・NGOネットワーク(TNnet) 運営委員に就任。
単著『モザンビーク解放闘争史~モザンビーク現代政治における「統一」と「分裂」の起源を求めて』御茶ノ水書房 2007年
(日本アフリカ学会 研究奨励賞<2008年度>受賞)
共著 The Japanese in Latin America, Illinois University Press, 2004.
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