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東京外国語大学舩田クラーセン(船田クラーセンさやか)の公式ブログです。アフリカ・市民社会(NGO)・環境関係のイベントや授業、耳寄り情報を流しています。特に、アフリカに関心を寄せる学生の皆さん必読情報を満載しています。 ************************ *************** 現在、朝日新聞Web版(アサヒ.コム)に記事を連載中。 「魅惑大陸アフリカ」「モザイクアフリカ」のページ をご覧ください。【連載】変わりゆくアフリカ最前線   http://www.asahi.com/international/africa/mosaic/ *********************************** ** This is an Official Blog Site of Sayaka FUNADA-CLASSEN,Associate Professor of Tokyo University of Foreign Studies (TUFS). The following info. is about events & classes on Africa, Civil Society (NGOs), Environmental issues. English/Portuguese sites are not yet available... Sorry, but please study Japanese!
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普段は古紙のコーナーに入れてしまう図書案内を、あるとき何気なく
ぱらぱらっとめくってみたところ、そこに「援助」についての論考があった。
ただし、その「援助」とは、「途上国への援助」ではなく、精神障害者に対
する精神科医や臨床心理士の「援助」のことであった。

そこに、精神科医の久保先生が、Schizophreniaと診断された少女との
やり取りを通じて、「援助者」としての自分をどう変えていったのか、が描
かれていた。精神を患い、どんどん悪化していく少女の心のうちが、彼女
自身の言葉で表現されているノートを偶然目にした久保先生は、面談で
見る彼女の奥底の主体性の発露を知り、衝撃を受ける。

1972年に出版されたこの少女の詩と久保先生を始めとする人々の感想
を、無性に読みたいと思った。ある夜、『天の鐘ー心を病める少女のノート』
を手にした。
**
怒る海、怒る空
その間で、小さくなって
ゆらぐ人家

悲しくば泣け
叫びたければ叫べ
おかしければ笑え
この夜は一人の夜だ
与えられた夜だ

・・Tさんの14歳のときの詩。「続きはこちら」へ

神様にすがり
みこころを信じて
ひたすらに祈る

このねがいかねさせたまえ
はかなく
つかまえられないものであろうとも

暗い夜
天は黒く
生きることを意味する

母のたもとで泣きじゃくるこ
感情のままにふるえる
楽しさを知れ

その心 悲しくば
この心の中で泣け
そして共に詩おう
心の詩を

胸の中で思うこと
すべてかなえられないことばかり
ならば去れと告げるに
去らない

小さい虫の命
短くともある
何を教えるのか

激しく怒って夕食取らず
うえて空を見る

よく笑う者あり
すこしは泣いてみよ

何を作るのか
世に生まれてきて失ったもの
すべてを作る

その昔 そのところでみた
うつろな夢は
あまりにも高い岩壁だった

足もとも暗く
頭上も暗く
前方も暗いことは
ここにきて止まれと告げることか

一点みつめて そらさない
いつからか
そんなくせがつく

父にしかられた妹
涙を顔にのこしてねむる

道でよく合う
いじわるい目
このごろ気になる

あの時知った
親の優しい味を
さがしにでかける

この心知る人なし
この心知る人なしと
三度いってねる
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プロフィール
HN:
舩田クラーセンさやか
性別:
非公開
自己紹介:
舩田クラーセンさやか
東京外国語大学 外国語学部 准教授
(特別活動法人)TICAD市民社会フォーラム 副代表

専門は、アフリカにおける紛争と平和の学際的研究。
モザンビークをはじめとする南東部アフリカの調査・
研究に従事。大学では、ポルトガル語・アフリカ地域
研究・紛争と平和を教える。

1993年よりNGO活動に積極的に関わり、援助改革、
アフリカと日本をつなぐ市民活動に奔走。

国際関係学博士(2006年 津田塾大学)
国際関係学修士(1995年 神戸市立外国語大学)

-1994年、国連モザンビーク活動(ONUMOZ)で国連ボラン ティアとして選挙支援に携わる。
-1996年、和平後のパレスチナ、ボスニア・ヘルツェゴヴィナで政府派遣選挙監視団に参加。
-1995年、阪神淡路大震災時のボランティアコーディネイター(神戸市中央区)
-2000年より、モザンビーク洪水被害者支援ネットワーク(モザンビーク支援ネットワークに改称)設立、代表を務める。
-2002年、「食糧増産援助を問うネットワーク(2KRネット)」設立に関わる。
-2004年より、(特別活動法人)TICAD市民社会フォーラム 副代表に就任。
-2007年8月より、TICAD IV・NGOネットワーク(TNnet) 運営委員に就任。

単著『モザンビーク解放闘争史~モザンビーク現代政治における「統一」と「分裂」の起源を求めて』御茶ノ水書房 2007年
(日本アフリカ学会 研究奨励賞<2008年度>受賞)

共著 The Japanese in Latin America, Illinois University Press, 2004.
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